淡路にて

古翁ふるおきなしま國ぐにの

野にまじり覆盆子いちご摘つみ

門かどに來て生鈴いくすゞの

百層もゝさかを驕おごりよぶ

 

白晶はくしやうの皿をうけ

鮮あざらけき乳ちを灑そゝぐ

六月の飲食おんじきに

けたゝまし虹にじ走る

 

清涼せいろうの里いでゝ

松に行き松に去る

大海おほうみのすなどりは

ちぎれたり絵巻物

 

鳴門なるとの子海の幸さち

魚なの腹を胸肉むなじゝに

おしあてゝ見よ十人とたり

同音どうおんにのぼり來る